ソファの飛び出したバネが当たると痛い!プロが教える対処法

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ソファの飛び出したバネが当たると痛い!プロが教える対処法
困っている人
困っている人

・ソファに座るとボコッと飛び出しているところに当たって痛い。
・修理ってできるのかな?いくらくらいかかる?

リラックスするために座ったソファから、硬いバネが飛び出して当たる。そんな「痛い」経験はありませんか? 快適だったはずのソファが、急に座り心地の悪い、危険な家具に変わってしまうのはショックなことです。

ソファで飛び出したバネが当たる、スプリングが痛いと感じる場合、それは多くの場合、ソファの寿命が近いサインです。スプリングが壊れた状態を放置すると、怪我の原因にもなりかねません。

この記事では、なぜスプリングが飛び出すのか、そのへたってしまう原因から、内部のスプリングの確認方法、そしてコイルスプリングのデメリットまでを詳しく解説します。

また、ソファーの寿命はどれくらいなのか、コイルスプリングなど種類別にご紹介。気になるDIYでの修理は可能なのか、専門業者に依頼した場合のバネの修理料金やスプリング交換の目安、ニトリのソファのスプリング修理の対応についても触れていきます。

最終的に、コイルスプリング付ソファの処分方法も含め、あなたの状況に最適な解決策を見つけるお手伝いをします。

この記事でわかること

  • ソファのスプリングが飛び出す危険性
  • スプリングが壊れたサインとへたりの原因
  • スプリングの修理・交換にかかる料金目安
  • スプリング付きソファの適切な処分方法

ソファの飛び出したバネが当たる!痛い時の原因

ソファの座面から飛び出したスプリングの金属バネ
ソファからバネが飛び出した危険な状態
  • スプリングが飛び出す危険な状態
  • スプリングが壊れた?痛いと感じる前の前兆
  • そもそも、へたってしまう原因は何ですか?
  • 内部のスプリングの確認方法は?
  • コイルスプリングのデメリットは?
  • ソファーの寿命はどれくらい?コイルスプリングなど種類別に紹介

スプリングが飛び出す危険な状態

ソファからスプリングが飛び出している状態に気づいたら、絶対にそのまま放置しないでください。これは、単に座り心地が悪いという問題だけでなく、非常に危険な状態です。

まず、飛び出した金属製のスプリングは鋭利になっていることがあり、座った際に皮膚を傷つけたり、衣服に引っかかって破いてしまったりする可能性があります。特に、小さなお子様やペットがいるご家庭では、思わぬ大きな事故につながるリスクが高まります。

また、飛び出したスプリングがソファ内部のウレタンフォームなど他のクッション材をさらに傷つけ、損傷を広げてしまうことも考えられます。その結果、修理がより困難になったり、修理費用が余計にかさんでしまったりするのです。

床や他の家具へのダメージにも注意が必要です。

飛び出した金属部分が、ソファの下の床(フローリングなど)や、近くにある他の家具に傷をつけてしまう恐れもあります。安全面だけでなく、住環境を守るためにも早急な対処が求められます。

スプリングが壊れた?痛いと感じる前の前兆

深く沈み込むソファのクッションに座り、座り心地の悪さを感じている女性
座面が沈むのはスプリング劣化のサイン

スプリングが完全に飛び出す前にも、劣化や破損を示すいくつかのサインが現れます。これらの兆候に早めに気づくことが大切です。

最も分かりやすいサインは、座り心地の明らかな変化です。

  1. 座面が以前より深く沈み込む:スプリングが緩んだり、弾力を失ったりしている証拠です。クッションがへこんだまま元に戻りにくい場合も注意が必要です。
  2. 座るたびに「ギシギシ」と異音がする:内部でスプリングが摩耗し、金属同士がこすれ合っている可能性があります。
  3. 座り心地が急に硬くなった:スプリングが損傷し、クッション性が機能していないことが考えられます。
  4. 座面がでこぼこしている:特にコイルスプリングの場合、一部のコイルが壊れて不均一になっている可能性が高いです。

これらの症状を感じたら、スプリングが痛いと感じる前に、内部で問題が進行していると考え、点検や買い替えの検討を始めましょう。

そもそも、へたってしまう原因は何ですか?

ソファの内部構造を示す断面図(Sバネとポケットコイル)
ソファのへたりは内部のスプリングやウレタンが原因

ソファがへたる、あるいはスプリングが壊れてしまう主な原因は、長年の使用による「負荷の蓄積」です。

ソファの座り心地は、主に内部のクッション材(ウレタンフォームやフェザーなど)と、それを支えるスプリング(Sバネやコイルスプリング)によって保たれています。私たちが日々座ったり立ち上がったりすることで、これらの素材には常に負荷がかかり続けています。

主な劣化要因

  • クッション材の劣化:ウレタンフォームは長期間の圧力で押しつぶされ、元に戻る力を失い硬くなります。羽毛やフェザーは偏りやすくなります。
  • スプリングの金属疲労:Sバネやコイルスプリングなどの金属製バネは、繰り返しの伸縮によって弾力を失い、最終的には折れたり変形したりします。
  • 湿気によるサビ:湿度の高い環境では、金属部分がサビやすくなり、スプリングの強度が低下して破損につながることもあります。

特に、いつもソファの同じ位置に座る癖があると、その部分だけに負荷が集中し、劣化が早まります。また、ソファの上で飛び跳ねたり、重い荷物を置いたりする行為も、スプリングの寿命を著しく縮める原因となります。

内部のスプリングの確認方法は?

「このソファにはどんなスプリングが使われているんだろう?」と疑問に思った場合、確認する方法はいくつかあります。

最も簡単なのは、製品情報を確認することです。購入時の取扱説明書やカタログ、あるいはオンラインショップの商品詳細ページに、内部構造として「Sバネ(S字スプリング)」「コイルスプリング」「ポケットコイル」「ウェービングテープ」などの記載がないか調べてみましょう。

情報が見つからない場合、直接内部を目視で確認する方法もありますが、これはソファを傷つける可能性があるため慎重に行う必要があります。

内部の目視確認の手順(非推奨)

  1. ソファを裏返し、底面に張られている不織布(黒い布)を確認します。
  2. この不織布はタッカー(大きなホッチキス)で留められていることが多いです。
  3. 自己責任となりますが、カッターナイフなどで不織布の一部を慎重に切開すると、内部のSバネやコイルスプリングの状態を直接見ることができます。

ただし、一度切開すると元に戻すのが難しいため、基本的には製品情報での確認をおすすめします。

ソファの裏地の張り替え方法や役割などは下記の記事で詳しく解説しています。
>>ソファの裏地はいらない?ボロボロに破れた不織布の簡単張り替え方法を伝授!

コイルスプリングのデメリットは?

湿気により錆びて劣化したソファのポケットコイルスプリングの断面
ポケットコイルは湿気によるサビがデメリット

コイルスプリング(特にポケットコイル)は、体を「点」で支えるため体圧分散性に優れ、高級マットレスにも使われるなど、快適な座り心地を提供する優れた素材です。しかし、いくつかのデメリットも存在します。

主なデメリットは以下の通りです。

1. 湿気によるサビのリスク

コイルスプリングは金属製のため、湿気に弱いです。特にポケットコイルは、一つひとつのコイルが不織布の袋に包まれているため、構造的に通気性が悪くなりがちです。

湿気がこもると内部でバネが錆びてしまい、耐久性が低下したり、異音の原因になったりします。

2. 異音(ギシギシ音)の発生

長年使用していると、金属製のバネ同士がこすれ合ったり、錆びた部分が動いたりすることで「ギシギシ」といった不快な音が発生する可能性があります。

3. 座面にボリューム(厚み)が出やすい

コイル自体の高さがあるため、Sバネやウェービングテープを使用したソファに比べ、座面に厚みが出やすい傾向があります。これにより、デザインがやや重厚感のあるものに限られる場合があります。

ソファーの寿命はどれくらい?コイルスプリングなど種類別に紹介

ソファの平均的な寿命は一般的に5年〜8年程度と言われていますが、これはあくまで目安です。実際には、使用されている「生地」や「内部構造(スプリング)」、そして使い方によって大きく変動します。

安価なソファの場合、3〜4年で交換が必要になるケースもあれば、高品質な素材を使い、適切にメンテナンスされた高級ソファであれば10年、20年と長持ちすることもあります。

ここでは、寿命の目安を「生地別」「内部構造」「種類」の3つに分けてご紹介します。

1. 生地の種類別

ソファの表面に使われる生地は、見た目だけでなく耐久性にも大きく関わります。

生地の種類寿命の目安特徴・注意点
本革約10年耐久性が高い。専用クリームでの定期的な保湿ケアでさらに長持ちする。
布(ファブリック)約6~8年摩擦や日焼けによる色あせが起こりやすい。カバーリングタイプは洗濯可能。
合皮(PVC・PU)約2~10年品質による差が非常に大きい。低品質なものは表面が剥がれやすい。

2. 内部構造別

座り心地と耐久性を直接左右するのが、クッション材などの内部構造です。

内部構造寿命の目安特徴・注意点
ポケットコイル
(コイルスプリング)
約8~10年耐久性が高くへたりにくいが、Sバネより高価になる傾向がある。
ウレタンのみ約5~8年ウレタンの「密度」による。高密度ウレタンは耐久性が高い。
フェザー(羽毛)約5~8年定期的にクッションをほぐす(空気を入れ直す)手入れが必要。

3. ソファの種類別

ソファの用途や設計によっても、一般的な寿命は変わってきます。

内部構造寿命の目安特徴・注意点
高級ソファ約20~30年高品質なフレーム、高密度ウレタン、上質な革や布を使用している。
ソファベッド約5~10年「座る」「寝る」の二重の負荷がかかるため、一般的なソファより寿命が短い傾向。

ソファの寿命は、「クッションのへたり」「フレームのきしみ」「生地の破れ・汚れ」などが買い替えのサインとなります。スプリングが飛び出すのは、これらのサインを通り越した「末期症状」と言えるでしょう。

ソファの飛び出したバネが当たる!痛い時の対処法

ソファの底面の布をタッカーで修理する専門業者の職人
スプリング修理は専門業者への依頼が基本
  • DIYでの修理は現実的?
  • バネの修理料金とスプリング交換の目安
  • ニトリのソファのスプリング修理は可能?
  • コイルスプリング付ソファはどう処分すればよい?

DIYでの修理は現実的?

DIYでのソファ修理を試みるイメージ(PPバンドと結束バンドとタッカー)
DIYでのスプリング修理は応急処置レベル

スプリングが飛び出したソファを「自分で修理できないか?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。

結論から言うと、DIYでの根本的な「修理」は非常に困難であり、おすすめしません。

なぜなら、スプリングの修理にはソファの生地やクッション材をすべて剥がす「解体作業」が必要になるからです。

Sバネやコイルスプリングといった部品そのものを探し、取り寄せ、専用の工具(タッカーなど)を使って正しく固定し直す作業は、専門的な知識と技術、そして広い作業スペースを要します。

DIYは「応急処置」レベル

インターネット上では、Sバネが外れた場合にPPバンド(荷造りヒモ)や結束バンドで固定する「補修」方法が紹介されていることもあります。しかし、これらはあくまで一時的な応急処置に過ぎません。

かえって座り心地が悪化したり、すぐに別の場所が壊れたりする可能性が高く、費やした労力に見合わない結果になることが多いです。

コイルスプリングが飛び出している場合は、DIYでの対処はほぼ不可能と考えた方が賢明です。

バネの修理料金とスプリング交換の目安

DIYが難しいとなると、専門の修理業者に依頼する方法が考えられます。愛着のある高級ソファなどの場合は、修理を検討する価値があるでしょう。

ただし、スプリングの交換修理は高額になることを覚悟しておく必要があります。

修理料金の相場は、ソファのサイズや構造、破損の程度によって大きく異なりますが、以下に一例を示します。

修理内容費用目安(3人掛けソファの場合)備考
バネ・ウェービングベルト交換約40,000円 ~ 160,000円業者やソファの構造により幅があります。
ウレタン(クッション材)交換約30,000円 ~ 60,000円バネが壊れている場合、ウレタンも劣化していることが多く、同時交換が推奨されます。
生地の張り替え(別途費用)内部を修理する際は、生地も張り替えるのが一般的です。

このように、バネの修理とウレタンの交換を同時に行うと、合計で10万円を超えるケースも珍しくありません。

まずは見積もりを

修理を検討する場合は、必ず複数の専門業者に見積もりを依頼しましょう。

その際、修理費用と、同等クラスの新しいソファを購入する費用を比較検討することが重要です。

ニトリのソファのスプリング修理は可能?

ニトリで購入したソファのスプリングが壊れた場合、ニトリ独自の保証制度を利用できる可能性があります。

ニトリには、商品によって「5年保証」や、一部の自社工場生産品(学習机、食器棚、ソファなど)を対象とした「30年保証」(参照:ニトリネット公式サイト)が設けられています。

もし、お使いのソファがこれらの保証期間内であり、スプリングやフレームといった構造部分の不具合(通常使用の範囲内)であれば、無償で修理してもらえる可能性があります。

保証適用のために必要なもの

保証を受けるためには、購入履歴の証明が必要です。以下のいずれかを用意して、購入した店舗またはニトリのお客様相談室に問い合わせてみてください。

  • 購入時の「領収書」または「承り票」
  • ニトリメンバーズ会員証(アプリやカード)

ただし、保証期間が過ぎている場合や、保証対象外のソファ(安価なモデルなど)の場合は、有償での修理相談になるか、修理自体を受け付けていない場合もあります。

その際は、前述の専門業者に相談するか、買い替えを検討することになります。

コイルスプリング付ソファはどう処分すればよい?

自治体の粗大ゴミとして収集場所に置かれた古いソファ
スプリング付きソファは自治体の粗大ゴミとして処分

修理を諦め、ソファを処分すると決めた場合、適切な方法で廃棄する必要があります。

スプリング(金属)を含むソファは、一般的な「可燃ゴミ」としては処分できません。

環境省の案内においても、大型のごみ(例:東京都では1辺30cm以上)は自治体の粗大ごみ受付センターへの連絡が必要とされています(参照:環境省 ecojin)

最も一般的で確実な方法は、自治体の「粗大ゴミ回収サービス」を利用することです。お住まいの市区町村のルールに従い、事前に申し込みを行い、指定された手数料(数百円〜数千円程度)を支払って収集してもらいます。

その他の選択肢としては、以下のような方法があります。

主なソファの処分方法

  1. 不用品回収業者に依頼:電話一本で自宅まで引き取りに来てもらえるため、手間がかかりません。ただし、自治体の粗大ゴミに比べて費用が割高になる傾向があるため、見積もりが必要です。
  2. 引越し業者に依頼:引越しと同時に依頼する場合、オプションサービスとして引き取ってもらえることがあります。
  3. リサイクルショップ・寄付:まだ使用できる状態(軽度のへたりなど)であれば、リサイクルショップで買い取ってもらえたり、寄付団体に提供したりできる可能性もあります。
    (ただし、スプリングが飛び出している状態では困難です。)

環境負荷を軽減するためにも、金属部分や木材部分がリサイクルされるよう、適切なルートで処分することが推奨されます。

ソファの飛び出したバネが当たると痛い時の対策まとめ

ソファからスプリングが飛び出して当たる、痛いと感じる時の対処法について解説してきました。

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • スプリングが飛び出した状態は怪我の危険があり非常に危険
  • 放置すると床や他の家具を傷つけるリスクもある
  • 「ギシギシ音」や「深い沈み込み」はスプリングが壊れたサイン
  • へたりの主な原因はクッション材の劣化とスプリングの金属疲労
  • 同じ場所に座り続けるとソファの寿命を縮める
  • スプリングの種類は製品ラベルや取扱説明書で確認できる
  • コイルスプリングは湿気に弱くサビやすいデメリットがある
  • ソファの平均寿命は5~8年だが素材や構造によって大きく異なる
  • スプリングが飛び出した状態はソファの寿命末期
  • DIYでの根本的なスプリング修理は非常に困難で非推奨
  • 専門業者の修理は可能だが10万円を超えることも多く高額
  • 修理費用と新品の購入費用を比較検討することが重要
  • ニトリのソファは「5年・30年保証」の対象か確認する
  • スプリング付きソファは「粗大ゴミ」として処分する
  • スプリングが当たる痛いソファは安全のため買い替えが基本