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こんにちは。Room-Journal運営者の葉月です。
椅子に座ったり動いたりするたび「ギシギシ」とうるさい音がすると、集中力が削がれて気になりますよね。特に静かな部屋やオンライン会議中だと、余計に目立ってしまって…。
私のオフィスチェアも以前、背もたれに寄りかかるたびに鳴っていて、原因がネジの緩みなのか潤滑油が切れたのか、さっぱり分かりませんでした。
この記事では、そんな「椅子がギシギシうるさい」悩みと「椅子のギシギシ音の直し方」について、原因の見つけ方から具体的な対策までをまとめてみました。
まずは診断から始めて、静かで快適な椅子を取り戻しましょう!
この記事に書いてあること
- ギシギシ音の原因を診断する方法
- 椅子の種類(オフィスチェア・木製)別の原因
- 正しい工具と潤滑剤(スプレー)の選び方
- 修理が難しい場合の買い替えサイン
椅子がギシギシいってうるさい時の原因【診断方法】

まずは、うるさいギシギシ音がどこから鳴っているのか、なぜ鳴っているのかを突き止める「診断」から始めましょう。
原因が分かれば、やるべき対策もクリアになりますよ。闇雲に油を差しても、原因がネジの緩みだったらまったく効果がないですからね。
ギシギシ音はネジの緩みが原因か

まず一番に疑いたいのが、ネジやボルトの「緩み」です。椅子は毎日、私たちが座ったり、体重をかけたり、リクライニングしたりと、かなりの負荷を受け止めています。その日々の振動や負荷が蓄積して、金属製のネジは少しずつ緩んできてしまうものなんですね。
音が「ギシギシ」とか「ガタガタ」という、何かが擦れる音よりも「きしむ」音や「ぶつかる」音に近い場合、部品同士に隙間が生まれて鳴っている、この緩みが原因である可能性が非常に高いです。
特にチェックしたいのは、負荷がかかりやすい以下の場所です。
- 座面と脚の付け根(座面裏): 体重を直接支える一番重要な部分です。
- 背もたれと座面の接合部: リクライニングで特に負荷がかかります。
- ひじ掛け(アームレスト)の付け根: 立ち上がる時に手をつくと、結構な力がかかります。
椅子をひっくり返したり、作業しやすいように横に倒したりして、目に見えるネジを手で触ってみましょう。もし明らかにグラグラしていたら、そこが原因です。
グラグラしていなくても、適切な工具(ドライバーや六角レンチ)を当てて軽く力を加えると、締まる(回る)ことがありますよ。
キュッキュッ音は油切れのサイン
もしあなたの椅子から鳴る音が「ギシギシ」ではなく、「キュッキュッ」や「キーキー」といった、黒板を爪でひっかくような甲高い金属音の場合、それは「油切れ(潤滑不足)」のサインかもしれません。
これは、部品の緩みではなく、金属同士が直接こすれることで発生する摩擦音です。
オフィスチェアのリクライニング機構や昇降シリンダー、キャスターの軸など、もともと潤滑のために塗られていた油(グリス)が、時間とともに乾いたり、ホコリと混じって劣化したりすることで発生します。
この場合は、いくらネジを締めても音は消えません。後で詳しく解説する「注油(潤滑)」が正しい対処法になります。
オフィスチェアの異音原因を特定
オフィスチェアやゲーミングチェアは、昇降、リクライニング、回転、キャスター移動と、本当に機能が多いですよね。金属、プラスチック、ゴムなど色々な素材が使われている複雑な機械のようなものなので、原因特定がちょっと難しいです。
でも、「どんな動作をしたときに音が鳴るか」を再現してみることで、ある程度は絞り込めます。
背もたれに寄りかかった時
これは一番多いパターンかもしれません。背もたれに体重をかけると「ギシッ」と鳴る場合、音源は背もたれの付け根(アーム部分)か、座面の下にあるリクライニング機構(メカ部分)のどちらかであることがほとんどです。
座って体を左右に揺らした時
座面の上で体を左右に傾けたり、回転させたりした時に鳴る場合、座面下のメカ部分や、椅子を支える中心の柱「ガスシリンダー」と座面・脚との接合部が怪しいです。
移動させた時
椅子を動かした時だけ「キー」とか「シャラシャラ」と鳴るなら、原因はほぼキャスター(車輪)で間違いないでしょう。車輪の軸か、脚への差し込み部分ですね。
最終診断は「ウィグル・テスト」で!
音の鳴る状況がわかったら、椅子から降りた状態で、手で怪しい部分を意図的に揺らしてみましょう(ウィグル・テストと呼ぶそうです)。
例えば、背もたれが怪しいなら、背もたれだけを手で持って前後に揺らしてみます。この時、耳を音源に近づけて、どこから音がしているか集中して探るのが、一番確実な特定方法かなと思います。
木製椅子のきしみ原因は乾燥と隙間

ダイニングチェアなど、木製の椅子が「ミシッ」とか「ギシッ」と鳴る場合、これはオフィスチェアとは原因がまったく違います。機械的な故障ではなく、素材そのものの問題なんです。
木材には、空気中の水分を吸ったり吐いたりする「調湿性」という性質があります。特に冬場、暖房でお部屋が過度に乾燥すると、木材が水分を放出しすぎて「痩せて(収縮して)」しまうんです。
その結果、木と木を組み合わせて作られている接合部分(「ホゾ」と呼ばれる部分など)に、目には見えないミクロな「隙間」ができてしまいます。その隙間がある状態で体重がかかると、木材同士がこすれ合い、あの不快なきしみ音が発生する、というわけです。
直射日光やエアコンの風が直接当たる場所に置いていると、木材の乾燥が進みやすいので、この症状が出やすくなりますね。
木製椅子へのNG行動
木製椅子のきしみ(隙間)が原因の場合、オフィスチェアと同じ感覚で潤滑スプレー(油)を使うのは絶対にNGです!
隙間は油では埋まりませんし、それどころか油が木材に深く染み込んでしまい、シミや変色の原因になります。さらに、将来的に接着剤で修理しようとしても、油が邪魔をして接着できなくなる可能性があり、取り返しがつかなくなります。
パイプ椅子の異音原因は接合部
折りたたみ式のパイプ椅子が鳴る場合、原因は比較的シンプルです。構造が単純な分、音源も特定しやすいですね。
ほとんどが、折りたたむための可動部(蝶番・ヒンジ)や、金属フレーム同士が重なる接合部での金属摩擦(油切れ)です。
見落としがちな床との摩擦音
また、意外と見落としがちなのが、椅子本体ではなく「床との摩擦音」です。脚の先についているプラスチックキャップが摩耗してすり減っていたり、外れていたりすると、金属や硬質プラスチックが床と直接こすれて「キーッ」という甲高い音が出ることがあります。
この音を、椅子本体のギシギシ音と勘違いしているケースも結構あるみたいなので、一度脚の先もチェックしてみてくださいね。
椅子がギシギシうるさい時の直す方法を紹介

原因が特定できたら、いよいよ修理です!診断結果に基づいて、正しいアプローチで対処しましょう。
ここでは「椅子ギシギシ音の直し方」を具体的に解説します。必要な道具や、やってはいけない注意点もまとめました。
まず試す基本のネジ増し締め

診断で「ギシギシ」「ガタガタ」音がして、原因が「緩み」だと分かったら、まずは「増し締め」を試しましょう。これだけでピタッと音が止まることも多く、一番簡単で効果的な方法です!
オフィスチェアの場合、使われているネジはプラスネジか、六角穴付きボルトがほとんどです。ご家庭にあるプラスドライバーと、「六角レンチセット(六角棒スパナ)」があると万全ですね。
六角レンチは100円ショップやホームセンターなどでセットで売っているものを一つ持っておくと、家具の組み立てなど他のDIYでも便利ですよ。
増し締めの手順
- 椅子を倒して、作業しやすい体勢を確保します。
- 座面裏、アームレスト、背もたれの付け根など、診断で特定した箇所や、目視できるすべてのネジ・ボルトを点検します。
- 緩んでいる箇所を見つけたら、適切なサイズ(ここ大事です!)の工具で、時計回りに回してしっかりと締め直します。
締めすぎに注意!
ここで注意したいのが、力を入れすぎて締めすぎないこと。特に相手が樹脂パーツの場合、力任せに締めるとネジ穴が壊れて「ネジバカ」状態になってしまいます。そうなると、もうネジが効かなくなり、部品交換が必要になることも…。
「グッ」と締めて、工具が動かなくなった(抵抗が強くなった)ところで力を緩めるくらいが目安です。やり過ぎは禁物ですよ。
できれば1〜3ヶ月に1回くらい、定期的に主要なネジをチェックして増し締めするのが、ギシギシ音の効果的な予防にもなって理想的ですね。
潤滑油556はNG?シリコンスプレー推奨

音が「キュッキュッ」で、原因が「油切れ」だった場合の対処法です。ここで、潤滑剤の選択がめちゃくちゃ重要になります。これを間違えると、椅子を破壊してしまう可能性すらあるんです…。
お家に「KURE 5-56」などのいわゆる「浸透潤滑剤」がある方も多いと思うんですが、オフィスチェアへの使用は基本的にNGだと考えてください。
「5-56」がNGな理由
「5-56」などの浸透潤滑剤は、「潤滑」よりも「サビたネジを緩める(浸透)」や「汚れを落とす(洗浄)」がメインの目的です。
最大の問題は、これらに含まれている石油系溶剤が、オフィスチェアに多用されているプラスチック部品(ABS樹脂やポリスチレンなど)やゴム部品を攻撃し、劣化させたり、ヒビ割れさせたりする可能性があることです。
また、潤滑効果も非常に一時的なので、スプレーした直後は音が消えても、すぐにまた再発してしまうことも多いんです。
じゃあ何を使えばいいかというと、「シリコンスプレー」です。これ、本当に万能で、DIYするなら一家に一本あって損はないアイテムかなと思います。
オフィスチェア修理の主役:「シリコンスプレー」
シリコンスプレーは、攻撃性の高い「溶剤」を含まないものが多く、プラスチックやゴムを痛めない(攻撃しない)のが最大の特徴です。それでいて素材の表面に滑りの良いシリコン被膜を作ってくれるので、オフィスチェアの修理に最適解なんです。
用途によって、以下のように使い分けるのがベストですね。
| 種類 | 代表的な製品例 | 主な用途(適した場所) | 素材への影響(樹脂・ゴム) | 潤滑持続性 |
| シリコンスプレー | KURE シリコンスプレーなど | オフィスチェア全般、プラスチック可動部、ゴム部品、キャスター軸 | 安全 | 高い |
| グリススプレー | KURE グリースメイトなど | 高負荷の「金属同士」、リクライニング内部のバネやギア部 | 侵す可能性あり | 非常に高い |
| 浸透潤滑剤 | KURE 5-56など | 固着したサビたネジを緩める時のみ。椅子への潤滑使用は非推奨 | 危険 | 低い(一時的) |
| 木工用ワックス(ロウ) | すべロウなど | 木製家具の摩擦部、敷居 | (木材専用) | 高い |
表の通り、木製椅子のきしみには、市販されている家具用の「ロウ(ワックス)」を摩擦部に塗り込むのが正解です。間違ってもシリコンスプレーや5-56は使わないでくださいね。
背もたれやリクライニングへの注油
オフィスチェアで一番音が鳴りやすいのが、この背もたれの可動部ですね。「キュッキュッ」音の診断が出たら、シリコンスプレーを使って正しく注油しましょう。手順が大事ですよ。
ステップ1:徹底的な清掃
まず、注油したい箇所のホコリや古い油汚れを、使い古しの布やティッシュ、綿棒などでキレイに拭き取ります。
ここにホコリが溜まったままスプレーすると、ホコリが研磨剤(コンパウンド)のようになってしまい、逆に部品の摩耗を早めてしまう危険があります。面倒でも、ここは丁寧にやりましょう。
ステップ2:ピンポイントで軽く塗布
清掃が終わったら、シリコンスプレーの細いノズル(だいたい付属してますね)を使って、可動部の隙間に「シュッ」とごく軽くスプレーします。1秒も噴射する必要はありません。本当に「軽く」で十分です。
液だれするほどビチャビチャにかけるのはNGです。過剰な油は、次のステップで拭き取るのが大変になるだけですからね。
ステップ3:潤滑剤を馴染ませる
スプレーしたら、すぐに椅子に座って、背もたれを何度か深く倒したり起こしたりして、潤滑剤を可動部の内部までしっかり馴染ませます。キュッキュッ音が消えるか確認しながら、10回くらい動かしてみましょう。
ステップ4:余分な油の完全な拭き取り
最後に、隙間からはみ出てきた余分な潤滑剤を、必ずキレイな布で完全に拭き取ります。
これをサボると、この余分なベタベタが空気中のホコリを強力に吸着してしまい、数週間後には「ホコリ団子」のようなものができあがり、新たな異音の原因になってしまいます。
リクライニングの硬さを調節するノブ(テンションスプリング)の内部も、音が鳴りやすいポイントです。可能であればノブを外し、内部のスプリングにも軽くスプレーしてあげると効果的ですよ。
キャスターの掃除と潤滑

椅子を動かすたびに「キーキー」「シャラシャラ」鳴る場合は、キャスターのお手入れです。これは「潤滑」の前に、まず「掃除」が基本になります。
ステップ1:髪の毛やホコリの除去
まずは椅子を裏返して、キャスターの状態を見てみましょう。おそらく、車輪の軸に髪の毛やホコリ、ペットの毛などがびっしり絡まっているはずです(私も見て見ぬふりをしてしまいがちですが…)。
これを、ピンセットやカッターナイフ、古い歯ブラシなどを使って、徹底的に取り除きます。正直、これだけで可動抵抗がなくなって、音が消えることも本当に多いんですよ(笑)。
ステップ2:車軸への注油と差し込み確認
掃除してもまだ動きが悪い場合、ここで初めてシリコンスプレーの出番です。車輪の軸(金属部分)に軽くスプレーし、余分な油を拭き取ります。
同時に、キャスターが脚にしっかり差し込まれているかも確認しましょう。ここが緩んでガタついていると、それが異音の原因になることもあります。もし緩んでいたら、手のひらで叩くなどして、奥までグッと差し込み直しましょう。
ガスシリンダー故障と買い替え
ここまで紹介した「増し締め」と「注油」を試しても直らない場合、またはギシギシ音以外の症状が出ている場合、ちょっと注意が必要です。
もし症状が「ギシギシ」ではなく、「座っていると、座面が勝手にゆっくり下がってくる」というものなら、それは異音の問題ではなく、「ガスシリンダー」の故障(内部のガス抜け)です。
これは潤滑やネジ締めでは絶対に直りません。ガスシリンダーは密閉された部品なので、修理は不可能です。交換部品もネットで市販されていますが、古いシリンダーを外すのが本当に大変なんです。
シリンダーは座面や脚に「圧入(強く押し込まれているだけ)」されているので、取り外すには大型のハンマーやパイプレンチといった専用工具が必要になる場合が多く、作業難易度はかなり高めです。下手に叩くと他の部分を壊すリスクもあります。
これは寿命かも?買い替えのサイン
以下のような症状が出たら、その椅子は「寿命」を迎えているサインかもしれません。修理ではなく「買い替え」を検討するタイミングかなと思います。
- ネジを締めても、すぐにまた緩んでギシギシ鳴る
→ ネジ穴自体か、椅子本体のフレームが摩耗・変形している可能性が高いです。 - 正しく注油しても、金属的な摩擦音が消えない
→ 部品自体が削れて摩耗・変形してしまっています。 - 座面が勝手に下がる
→ ガスシリンダーの完全な寿命です。 - クッションが完全にへたって、底付きする
→ 快適性だけでなく、正しい姿勢も保てません。
ちなみに、オフィス家具の業界団体である(一社)日本オフィス家具協会(JOIFA)は、オフィスチェアの「標準使用期間」の目安を8年と定めています。(出典:(一社)日本オフィス家具協会(JOIFA)「JOIFA標準使用期間」)
安全に関わるものですし、あまりに古い椅子は無理に修理して使い続けるより、安全のために買い替えを判断するのも大事なことですね。
※この記事で紹介した修理や交換を試みる際は、ご自身の責任において、怪我のないよう十分注意して作業してください。不安な場合や、高価な椅子の場合は、メーカーや専門の修理業者への相談をおすすめします。
椅子がギシギシうるさい時の原因と直し方について総括
今回は、「椅子がギシギシうるさい」という悩みについて、その原因と具体的な直し方を深掘りしてみました。
多くのギシギシ音は、多くの場合、「正しい診断」と「適切な対処」で解決できることが多いですね。ポイントをおさらいしておきましょう。
- まず診断:音が「ギシギシ」(鈍い音・ガタつき)なら「ネジの緩み」を疑い、「キュッキュッ」(甲高い金属音)なら「潤滑不足」を疑う。
- ネジ締め:六角レンチやドライバーで、座面裏・背もたれ・アームレストを「締めすぎない」程度に増し締めする。
- 注油:「5-56」は絶対NG。必ずプラスチックを痛めない「シリコンスプレー」を使う。「清掃→軽く塗布→馴染ませる→完全拭き取り」の手順を守る。
今回の「椅子ギシギシ音の直し方」を試す際は、特に潤滑剤の種類を間違えないように気をつけてくださいね。
もし、これらを試しても改善しない場合や、ガスシリンダーが下がるなど明らかな故障が見られる場合は、安全性を最優先に、買い替えも検討してみてください。
不快なギシギシ音から解放されて、静かで快適な時間が戻ってきますように!